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アスリートのセカンドキャリアに関する調査(2024)

ラグザス株式会社(本社:大阪市北区/代表取締役社長:福重 生次郎)は、アスリートのセカンドキャリアに関する調査を実施しました。本リリースでは、アスリートが抱える引退後のキャリアへの不安を明らかにし、第二の人生も活躍するための必要なポイントを解説します。

Summary

■20代で引退が85.1% セカンドキャリアの重要性
■「就職活動の方法がわからない」30.4%
■「自分に何が合うかわからない」32.6%

【背景】引退後のキャリアに課題

近年、アスリートのセカンドキャリアが問題視されています。競技生活にすべてを捧げてきた人は、その環境から一歩離れると進路に不安を抱くことも少なくありません。

さらに、プロまで上り詰めたとしても、競技に関する仕事も飽和状態と言われており、引退後のキャリア、いわゆる「セカンドキャリア」が問題となっています。プロになったとしてもそのような状況であれば、学生時代や社会人選手として競技に捧げてきた人はより不安を抱いていると考え、「高校・大学卒業後、就職せずにプロとしてもしくはプロを目指していた」人たちを対象に実態を調査しました。実際にどうような不安を抱き、何を求めているかを明らかにすることで、アスリートのセカンドキャリアに関する課題解決の道筋を探ります。

調査概要

(1)調査期間:2024年8月29日(木)~8月30日(金)
(2)調査方法:インターネット調査
(3)調査対象:全国の20~50代 男女
 (学校卒業後、就職せずにアスリートのプロもしくはプロを目指していた人)
(4)回答者数:115人
(5)調査機関:インターネットリサーチ会社

20代で引退が85.1% セカンドキャリアの重要性

現状を把握するためはじめに「引退した年齢」を確認したところ、20-24歳が41.4%、25-29歳が43.7%と20代で競技を引退した人が85.1%となりました。

この結果から、アスリートのセカンドキャリアが課題とされている背景には、20代で引退を迎えた場合、引退後も社会人生活は数十年続いていくにもかかわらず、同世代は就職し企業で活躍し始めている時期であることも多く、その中でどのようなバリューが発揮できるのか不明瞭である点があると考えられるでしょう。

引退後に就職活動を実施80% 一方で 「仕事が見つかるか不安」

次に、「競技引退後に就職活動を行ったか」を確認したところ、80.0%が「はい」と回答しました。大半が競技生活の延長線上で就職するわけではなく、新たなキャリアを探すため就職活動を行っていると言えます。

続いて、引退後のキャリアに不安を感じていたことを確認したところ、以下のような回答が多く見受けられました。

競技生活のように熱量を注げることがあるか

・他に注力できるものがあるか(41歳/女性)
・今後のモチベーションがどうなるのか(25歳/女性) 他

仕事探しに関する不安

・仕事があるのかどうかはかなり不安でした(54歳/男性)
・資格やスキルがないこと、ケガの後遺症で身体が少し不自由だったため就職できるかどうか(48歳/女性)
・そもそも仕事が見つかるのか(33歳/男性) 他

収入面

・金銭面への不安(37歳/男性) 他

「競技生活のように熱量を注げることがあるか」「仕事探しに関する不安」「収入面」と大きく分けて3つのことに対する不安を抱いている人が多く、アスリートがセカンドキャリアを考える際の共通項であると言えるでしょう。

競技生活で培った「目標達成意欲」と「忍耐力」

セカンドキャリアについて多くのアスリートが不安を抱えている一方で、競技に向き合ってきたことはストロングポイントにも十分になり得ると考えられます。ここでは、競技生活で培ったスキルの中でビジネスにも活かせると考えているものを確認しました。

「目標達成意欲」が35.6%で最多となり、次いで「忍耐力」が32.1%、「対人コミュニケーション」が30.4%となりました。勝負の世界で戦うアスリートは、掲げる目標を達成する意欲、そして達成するための忍耐力が強みと捉えており、それらは企業側が採用したいと考える人物像ともマッチする部分です。つまり、競技にすべてを捧げてきていたとしても、そこで得たスキルはビジネスにおいて大いに活かせるものであるが、セカンドキャリアが問題視されている要因のひとつには、そのスキルを表現しきれていない点もあると考えられるでしょう。

次に、実際に就職活動を行った中で苦労したことを確認します。

「自分に何が合うかわからない」32.6%

引退後に就職活動を行ったと回答した方に対して、「就職活動を行う上で苦労したこと」を確認したところ、「周囲に相談できる人がいない」が34.7%で最多、「自分に何が合うかわからない」が32.6%、「就職活動の方法がわからない」が30.4%と続きました。

上位3つは、仕事を探すその前段階で苦労していることが共通点であると言えます。他、「書類選考から先に進まない」「うまくいかなかった」など、就職活動を開始したあとに出くわす苦労も一定数あるものの、そもそも「就職するためには何をすればいいのか?」「どのように自分に合うものを見つければいいのか?」が、はじめにつまずくポイントであることわかりました。先述の通り、アスリートだからこその強みがある一方で、その活かし方や考え方のフォローが及んでいないことにより、前提の部分でハードルが高くなっていることが課題として考えられます。

経験した上でわかった「自分に合う企業を見つけてくれる」が必要

最後に、就職活動を行った上で必要だと感じたサポートについて確認しました。最多は48.7%で「自分に合う企業を見つけてくれる」、次いで「気軽に相談できる環境」が41.7%と続き、先述の苦労した点についてのサポートを必要であると考えていることがわかります。

【解説】「セカンドキャリアの見つけ方」をサポート

本リリースでは、アスリートのセカンドキャリアに焦点をあて、一般的に問題視されている要因と実態の相違点を探りました。アスリートのセカンドキャリアについて「仕事がない」ことが問題視される傾向にありましたが、本調査より、実際はその手前の段階でつまずいていることが多く、「セカンドキャリアの見つけ方がわからない」ことが課題となっていることが明らかになりました。
一方で、競技を一途にやり遂げた人こそ、目標達成意欲が高く、そのための努力を続ける忍耐力にも長けており、企業が欲しいと考える人材であることは違いありません。
就職活動のノウハウは世の中に溢れていますが、セカンドキャリアにおいてそれは最重要事項ではなく、「自分に合うこと」にいかに出会えるか、出会うきっかけを提供できるかが、セカンドキャリア問題を解決する第一歩になると考えられるでしょう。

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元プロ野球選手 糸井嘉男氏×「HUGAN」コラボ動画も公開

若手向けスカウト転職サービス「HUGAN」は、公式YouTubeチャンネルにて元プロ野球選手・糸井嘉男氏とのコラボ動画を公開しました。アスリートのセカンドキャリア問題に関する話題も登場します。
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