news

ニュース

Z世代に関するイメージと実態調査(2024)

ラグザス株式会社(本社:大阪市北区/代表取締役社長:福重 生次郎)は、Z世代に関するイメージと実態に関する調査を実施しました。本リリースでは、世間のイメージと実態のギャップを解説します。

■summary
・「Z世代」の34.9% 「やる気がないと思われるのが嫌」
・「夢や目標のために成長したい」47.5%
・上の世代は「自己中心的」「忍耐力がない」等 ネガティブイメージ多

【背景】「Z世代」へのイメージ調査

アメリカのコンサルティング会社マッキンゼー&カンパニーは、産まれたときからインターネットが身近な存在であった1996年-2012年生まれの世代を「Z世代」と定義し、世間一般的に使われるようになりました。これまでの世代とは大きく異なり、メディアでは「リスクを避ける傾向」「受け身でやる気がない」と紹介される記事が散見されています。
これらの背景から、「Z世代」の実態を探る前に、世間は実際に「Z世代」のことをどう捉えているのかを調査しました。

■調査概要
(1)調査期間:2024年8月22日(木)
(2)調査方法:インターネット調査
(3)調査対象:全国の30~50代 男女
(4)回答者数:300人
(5)調査機関:インターネットリサーチ会社

Z世代へのイメージ「夢や希望はない」「自己中心的な考え」

今回は、職場や子どもなど「Z世代」との関わりが身近である全国の30~50代に、「Z世代へのイメージ」を確認しました。

Q「Z世代」へのイメージを教えてください
▾「すぐに諦める・忍耐力がない」
・どんなことでもすぐに諦めモードになる(55歳/男性)
・あまり我慢になれていないイメージ(38歳/女性)
・根性、体力がない(51歳/男性)
・スマホに依存しすぎて直接の交流経験が少ないためストレス耐性が弱い(55歳/男性)
・職場で嫌な思いをしたらすぐにやめる(57歳/女性)

▾「自己中心的」
・世間知らずで自己中心的(43歳/男性)
・同調意識や客観的視点が乏しく、自己中心的(49歳/女性)
・他人に無関心でドライなイメージ(52歳/女性)
・自己主張は立派だけど中身がない(49歳/女性)

▾「向上心の低さ」
・夢や希望がない(47歳/男性)
・自発的に行動しない(49歳/女性)
・向上心不足(51歳/男性)

▾「タイパ重視」
・タイパを重視して忙しい感じ(45歳/女性)
・全て効率で動こうとする(55歳/男性)
・飽きっぽいのとタイパを気にしすぎている(56歳/男性)

調査を通じて、世間が持つ「Z世代」へのイメージはネガティブな内容が多く、特に仕事においては「嫌な思いをしたらすぐに辞めてしまう」と忍耐力に欠けるイメージを持つ人が多い結果となりました。一方で、この先の未来を担う「Z世代」をネガティブなイメージで一括りして期待をしないことは、企業成長ひいては経済発展に影響することも考えられるでしょう。
ここからは実際に「Z世代」へキャリアに関する内容も含めた価値観を調査し、上の世代が持つイメージとのギャップを明らかにすることで、「Z世代」の可能性を探ります。

■調査概要
(1)調査期間:2024年8月23日(金)
(2)調査方法:インターネット調査
(3)調査対象:全国の18~28歳 男女
(4)回答者数:300人
(5)調査機関:インターネットリサーチ会社

「Z世代」は「Z世代」と呼ばれることに嫌悪感

はじめに、「Z世代」と呼ばれていることについて嫌悪感を抱くか確認したところ、34.3%が「嫌悪感を抱く」と回答しました。

「Z世代」の34.9% 「やる気がないと思われる」ことに嫌悪感

次に、嫌悪感を抱く理由を確認しました。

夢や目標を実現するため「成長したい」

次に、「Z世代」の仕事に対する考え方を確認します。「Z世代」に、仕事を通じた成長意欲を確認したところ、64.3%が「成長したいと思う」と回答しました。

上の世代に「向上心不足」と捉えられていることに反して、実際は成長意欲の高い「Z世代」が多いことがわかりました。成長したいと思う理由も確認します。

夢や目標を実現するため」が47.5%で最多となり、「新しいことに挑戦する」が33.6%と続いています。「すぐに諦める」というイメージに反し、夢を叶えることや新しい挑戦に対して貪欲であることがわかりました。ここでもイメージとギャップがあると言えるでしょう。

社会課題の解決にも関心 54.3%

次に、「Z世代」へ仕事を通じた社会課題の解決をしたいか確認したところ、54.3%が「思う」「漠然と思う」となり、一定数関心を持っていることがわかりました。情報が容易にキャッチできる時代において、社会課題は身近であり当事者意識が強いことが考えられます。また半数以上が仕事を通じた社会課題の解決に関心があることから、企業選びのひとつの要素になっていると言えるでしょう。

「誰かのためになることを」 Z世代が描く夢

最後に、「Z世代」へ将来の夢を聞きました。

▾あなたの将来の夢は何ですか?(回答一部抜粋)
・長く人々の心に残るような作品を創ること(28歳/男性)
・地元の交通課題と関連する課題をマイクロモビリティによって解決し暮らしやすい社会を作ること(18歳/女性)
・福祉に貢献すること(18歳/女性)
・人に夢や希望を語れる人になる(19歳/女性)
・気象庁の職員となること(18歳/男性)
・今の仕事を生涯できるだけ続けたい(22歳/女性)
・インターナショナル・スクールの先生となり日本在住の外国にルーツを持っている子どもたちの保育活動を行いたい(19歳/女性)

本設問を通じて、「Z世代」は「誰かのため・社会のため」を共通項に持っている傾向があることがわかりました。成長したいと考えるのは決して自己中心的な理由ではなく、成長した先で、誰かに価値を提供するためであると言えるでしょう。

【解説】未来を創るのは“シン・Z世代”

本調査は、「Z世代」を対象に価値観やキャリア観を確認するため実施しました。調査を通じて見えてきたのは世間のイメージとは異なった「Z世代」の本質であり、これらを“シン・Z世代”と定義し解説していきます。“シン・Z世代”は、仕事を通じた成長や社会課題解決への意欲が高く、夢や目標を実現することに対しても志が高い傾向にあり、上の世代がイメージとして持つ「やる気がない」「向上心が低い」とは正反対の性質を持っていることがわかりました。インターネットやSNSでネガティブな情報も目に入ってくることで、「こんな社会にしていきたい」「この課題を解決したい」という想いが強くなっていると考えられます。だからこそ、思い描いたことが実現できない環境には見切りをつけて離脱していくのかもしれません。結果的に、周囲からは「タイパ重視」「自己中心的」と捉えられている可能性があり、冒頭で上の世代に調査したイメージに結び付いているのでしょう。しかし、“シン・Z世代”の根底には「青い炎」のように視座の高い想いがあり、且つ本質はそこにあると考えられます。

これからの未来を創っていくのは、間違いなく“シン・Z世代”です。さらなる経済発展、企業成長をしていくためには「Z世代は〇〇だ」という世間的なイメージで決めつけてしまうことはせず、“シン・Z世代”と向き合い、根底にある想いをどのようにして力に変えていくかがキーとなるでしょう。

※グラフを見る際の注意点
%を表示する帯に小数点以下第2位で四捨五入しているため、合計値と計算値が一致しない場合があります。

“シン・Z世代”の採用 HUGANで実現

若手向けスカウト転職サービス「HUGAN」は、意欲のある若手に直接アプローチができる転職支援サービスです。本調査で明らかとなった“シン・Z世代”(成長意欲の高い人材)の採用を効率的にローコストで実現します。
「HUGAN」を通じて多くの可能性を秘めた“シン・Z世代”の採用を促進し、企業の未来を支える人材を増やすことを実現します。
「HUGAN」は、成長を続けるすべての企業を支援してまいります。
若手向けスカウト転職サービス「HUGAN」公式サイト:https://hugan.jp/