新卒1年目の転職意向と転職活動の状況（2024）
ラグザス株式会社（本社：大阪市北区／代表取締役社長：福重 生次郎）は、2024年度の新卒1年目の社員を対象に、転職をテーマとしたインターネット調査を実施しました。本リリースでは、入社1ヵ月が経過した新入社員の転職意向や転職を考えた理由などを解説します。
＊＊＊
新卒1年目の転職事情
本調査では、約5割の新入社員が転職を「真剣に考えている」「漠然と考えている」と回答しました。半数以上が転職を考えている状況を背景に、新卒1年目を対象とした「転職理由・活動状況」の調査を実施しました。
「給与、福利厚生への不満」が最多
対象者に「転職を考えた理由」を確認したところ、25.5%が「給与、福利厚生への不満」と回答しました。記述回答により確認できた具体的な理由から、特に「給与」に不満を抱いていることがわかります。次いで「会社の将来性、方向性への不安」が19.0%、「人間関係」が18.3%となりました。
記述回答により確認した、具体的な「転職を考えた理由」は以下の通りです。
▼「給与、福利厚生への不満」25.5％
給与が低く上がる見込みもない（女性/サービス業）
営業職だがインセンティブなどがない（男性/出版・印刷業）
基本給が低く、ボーナスがあると聞いていたがボーナスが出ないと分かったため（女性/サービス業）
▼「会社の将来性、方向性への不安」19.0%
赤字なので全体的に不安（男性/農業・林業・漁業・鉱業）
業界自体が下火のため将来が不安（男性/出版・印刷業）
▼「人間関係」18.3%
仕事をしていて気が滅入るくらい気を使う（女性/医療・福祉）
上司が感情的（女性/その他）
パワハラがある（男性/その他）
▼「自己成長やキャリア形成が見込めない」14.4%
勉強する時間がない（男性/教育業）
知識が他業界で使えない（女性/金融・証券・保険業）
単純業務を長時間やらされている（女性/医療・福祉）
次に、転職を考え始めたタイミングを確認したところ、入社1ヵ月以降が36.6%で最多となりました。
上述の「人間関係」や「自己成長やキャリア形成が見込めない」という理由は、入社後に明らかとなり転職を考えるきっかけになっているといえるでしょう。一方、11.7%が「内定後」と回答しました。新卒採用が早期化し、焦りから内定承諾に至った結果、“納得がいく就職活動”ではなかったこと等の背景が考えられます。
はじめての転職先に求めるものは「給与、福利厚生」
転職を「真剣に考えている」「漠然と考えている」と回答した人の中で、64.5%の人がすでに活動を開始していると回答しました。具体的な行動としては「転職サービスに登録している」が47.0%で最多。次いで「すでに面接まで進んでいる」が14.3%、「転職先が決まっている」が3.2%となっています。
すでに転職活動を始めている人もいる中で、新卒1年目ははじめての転職で何を重視するのでしょうか。新卒1年目の新入社員に「はじめての転職で転職先に重視したいこと」を確認したところ、「給与、福利厚生が良い」が50.6%で最多となりました。転職を考える理由では、「給与、福利厚生への不満」が最多ポイントでしたが、現状不満を抱えている分、それらを改善できる転職先を希望していることがわかります。
次いで「希望する業務内容が担当できる」が36.3%、「残業が少ない」が26.6%となりました。
転職活動は「転職サービスの利用」が71.2%
最後に、転職活動の方法を確認しました。「転職・求人サイト」が40.6%で最多。次いで「転職エージェント」が30.6%となり、約7割が転職サービスを利用すると回答しました。希望条件に見合う求人に効率良く出会うため、情報サイトや転職のプロに相談していると言えるでしょう。
本調査は、新卒1年目の新入社員を対象に、転職をテーマとして実施しました。転職を考えている人の中で、約9割が入社後に転職を考え始めていることから、業界問わず「入社後のギャップ」が多くあると考えられます。また、新卒採用の早期化や情報過多により、“納得がいく就職活動”ができていないこと等も背景にあるでしょう。求職者は就職先に重視するポイントを明確にした就活を行うこと。採用企業は業務内容や待遇面の「入社後のギャップ」を可能な限り小さくすることで、両者にとっての成功につながると考えられます。
<グラフを見る際の注意点>
％を表示する帯に小数点以下第2位で四捨五入しているため、合計値と計算値が一致しない場合があります。
■調査概要
新卒1年目の転職について
調査方法：インターネット調査
調査対象：2024年度の新卒1年目
有効回答数：300人
調査実施期間：2024年5月16日（木）
調査機関：インターネットリサーチ会社
「ヒューガン」を通じた“納得がいく転職”の実現
ラグザスグループでは、転職支援サービス「ヒューガン」を運営しています。
本調査では、転職活動の方法として約7割の人が転職サービスを利用すると回答し、転職サービスの必要性が高いことがわかりました。また、はじめての転職先に求めるポイントも人により異なっていることから、就職活動は“一般的な方法”では納得がいく内定を得られない場合もあると言えるでしょう。
このような現状に対し、若手の転職を支援する「ヒューガン」の使命は、“個々に合わせたきめ細やかなサポートで最適なキャリアの実現”であると捉え、事業展開を行っています。
今後も「ヒューガン」は、転職を希望する人々の新たなスタートを後押しできるよう事業成長を続けてまいります。